講演会③
3 日前
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更新日:13 時間前
①10/18(日)13:00〜13:45
「植物」をやめた植物たち
光合成をしない、ちょっとずるい生存戦略
末次健司さん
[プロフィール]

神戸大学理学部教授。主に光合成をやめた植物の生態を研究し、約100年ぶりの新属・新種となった「ムジナノショクダイ」など、多くの新種の発見に関わる。ナナフシの研究でも話題に。主な著書に『「植物」をやめた植物たち』、『森に咲く銀色の花 ギンリョウソウ』(共に福音館書店)などがある。

「植物の特徴は?」と聞かれたら、皆さんはどう答えるでしょうか。多くの方は「葉緑素があって、光合成をすること」と答えるかもしれません。でも実は、植物の中には光合成をやめ、キノコの菌糸を栄養源にして生きる不思議な仲間がいます。こうした“「植物」をやめた植物”ともいえる菌従属栄養植物の暮らしを明らかにすることが、私の研究テーマです。
とはいえ、このような植物の研究は一筋縄ではいきません。光合成をやめた植物たちは、葉を広げる必要がないため、普段は地上に姿を見せません。現れるのは、花を咲かせたり実をつけたりする短い時期だけ。しかも小さく目立たないので、見つけるのもなかなか大変です。
そのため私は、山奥で地面に這いつくばりながら何日も過ごす……そんな日々をよく送っています。でも、そうしてようやく出会えた彼らの暮らしは、驚きに満ちています。花粉を運ぶ昆虫や、種子を運ぶ動物との関係などを手がかりに、“「植物」をやめた植物”の知られざる世界を、皆さんに少しだけのぞいていただきたいと思います。



