19日講演『南半球のいきものたちの研究 アフリカ、オーストラリア、南アメリカ』
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- 10月11日
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更新日:10月15日

10/19(日)13:00〜13:45
『南半球のいきものたちの研究 アフリカ、オーストラリア、南アメリカ』
早川卓志さん
北海道大学大学院地球環境科学研究院・生態遺伝学分野・助教。
野生動物の行動、生態、進化をゲノム解析で研究しています。
チンパンジー、ニホンザル、コアラ、ハリモグラ、マーモット、オポッサムなどを研究してきました。
世界には約6700種の哺乳類が生息しています。そのうちの約150種が日本にいます。 シカがいて、イノシシがいて、サルがいて、クマがいて・・・当たり前のような光景ですが、日本を離れ、南半球に目を向けて見ると様相が異なります。 アフリカにはチンパンジーやカバやキリンが。オーストラリアにはコアラやカンガルーやカモノハシが。南アメリカにはナマケモノやオポッサムが。 日本から見たら、とても奇妙奇天烈な動物たちがいるものだと感じることでしょう。 しかし、南半球から見たらそれが当たり前で、むしろ日本の動物たちの方が奇妙に見えるかもしれません。
オーストラリアにはモモンガに似た有袋類であるフクロモモンガがいますが、フクロモモンガにしてみれば、オーストラリアの森で滑空できるよう独自に進化しただけで、モモンガが勝手に収斂しただけとも言えます。 モモンガをフクロナシフクロモモンガだといっても問題ないのです。
私は南半球の特に哺乳類のゲノム進化の研究を通じて、なぜ多様でありながら収斂もしているのか、その謎を解明することで、日本の哺乳類を見つめなおしたいとしています。フィールドワークの映像を織り交ぜながら、南半球のいきものたちの研究を紹介します。

