いきもにあ2018講演者紹介


いきもにあでは、研究者をお呼びし、生物の魅力、研究の面白さについて語っていただきます。

これまで知らなかった生きものや、難しいと思っていた研究を身近なものに感じることができるはず。ぜひお越しください!

※小さなお子さまをお連れの方も大歓迎です。端のほうの席がいい、座ると赤ちゃんが泣くので立って聴きたい、などご要望がありましたら近くのスタッフにお気軽にお声がけください。

●会場

神戸サンボーホール 2F いきもにあ講演会場

●参加人数

150席、先着順(聴講無料、ただし入場料は必要)

※聴講者多数の場合は立ち見あり。限られたスペースですので、譲り合いをよろしくお願いいたします。

●講演内容
12/1(土)
▷第1部 12:30-13:15
「アリの巣にアリ型の甲虫を探して」

丸山宗利(好蟻性昆虫研究者)

九州大学総合研究博物館 准教授

専門は昆虫で、とくにアリと共生する昆虫の多様性解明と系統進化を専門にしている。

昆虫の普及啓発にも力を入れており、多数の著書がある。

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NHKラジオ「夏休みこども電話相談」の「まうやませんせい」で親しまれる丸山先生。

今回は、特にご専門にされている「好蟻性昆虫」についてのお話。

アリの巣には、本来の住人のアリ以外にも、たくさんの居候たち…「好蟻性昆虫」が暮らしています。

実はあなたの家の近くのアリの巣にも、アリヅカコオロギなどのさまざまな好蟻性昆虫がまぎれこんでいるんです。

勝手に人の家で暮らしてバレないの? アリは怒らないの? ちょっと気になりますよね。

アリの巣でアリとともに生きる、アリとそっくりの形をした甲虫–ハネカクシ-に魅了され、世界中をまわっておこなった調査や研究について、語っていただきます。


▷第2部 14:00-14:45
「カモノハシはなぜ歯を失った?くちばしの感覚と歯のトレードオフ!?」

浅原正和(カモノハシ研究者)

京都大学農学部卒、京都大学大学院理学研究科博士課程修了。

現在愛知学院大学専任講師。

2016年日本哺乳類学会奨励賞受賞。

カモノハシを含む哺乳類の進化学、比較形態学を専門としています。

世界各地の博物館に出かけて、そこに収蔵されている骨や歯のかたちを計測し、得られたデータから新たな知見を生み出すことをしています。

小さいころからカモノハシが好きで、講義中の教卓にはカモノハシのぬいぐるみがいたりします。

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鳥に似たくちばしを持ち、卵を産む不思議な生態で有名なカモノハシは、咀嚼をするにも関わらず歯を失った唯一の哺乳類です。

最初から歯がないのではなくて、「失った」のはどうしてなのでしょう。

カモノハシの進化の謎に迫るとともに、巷でウワサされるカモノハシについての誤解への解説や、研究の裏話も聞かせていただきます。

可愛くて人気のあるカモノハシに、どんな秘密が隠されているのでしょう!?


▷第3部 15:30-16:15
「ナメクジの世界」

宇高寛子(ナメクジ研究者)

京都大学大学院理学研究科助教。

ナメクジを研究して約10年。卒業研究のテーマだったのがすべての始まり。

日々、粘液のついた飼育容器と格闘しつつ、現在は大型の移入ナメクジであるマダラコウラナメクジを主な対象として研究を行っている。

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誰もが見たことがあるけれど、深く考えたことがない生き物、ナメクジ。

どうしてヌメッとしているの? 塩で溶けてなくなるって本当? など、ナメクジについての疑問やナメクジの不思議について解説していただきます。

また、新しい外来ナメクジの分布を調べるために、研究者だけでなく市民の協力を得て始められた「ナメクジ捜査網」についてのお話も。

いつも植木鉢の裏にへばりついているよくわからないアイツの正体がついに判明します!


12/2(日)
▷第1部 13:00-13:45
「カバに似たサイの親戚?不思議な絶滅哺乳類」

松井久美子(絶滅海棲哺乳類研究者)

九州大学総合研究博物館 専門研究員。

アンモナイトか二枚貝を研究したいと思って大学に入ったはずが、気づいたらヘンテコな絶滅海棲哺乳類を研究していた博士(理学)。

卒業研究以降現在まで一貫して約3000万~1000万年前に生息していたデスモスチルスというカバに似た哺乳類の仲間を研究している。

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かつて大繁栄した大きめサイズの哺乳類、デスモスチルス。

このなんだか強そうな名を聞いたことがある人はいるでしょうか。

彼らの子孫は絶滅して地球上からは消えてしまい、今いるどんな生き物とも似ていない、奇妙な歯をもつ化石だけが取り残されました。

その化石が、実は日本でも発掘されているのです!

デスモスチルスはどんな生物で、どんな仲間がいて、なぜいなくなってしまったのでしょう。

そして、どんな姿をしていたのでしょう?

松井先生のこれまでの研究や、デスモスチルスについて明らかにされてきたことを紹介していただきます。


▷第2部 14:30-15:15
「光合成をやめた植物のしたたかなニート生活」

末次健司(光合成をやめた植物研究者)

神戸大学理学部講師。

専門は、植物や昆虫、キノコの自然史・生物間相互作用。

変わった生物には何でも心を惹かれますが、特にラン科植物が大好き。

日本の生物多様性の豊かさを活かし、自然界の不思議をひとつでも多く明らかにしたいと考え、日々研究に打ち込んでいる。

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「植物の特徴は?」と聞かれると、多くの人が「光合成をする」と答えると思います。

ところがなんと、植物の中には光合成をやめてしまったものがいるんです!

ではどうやって栄養を得ているのか? というと……キノコを食べているのだとか。植物なのに!

光合成が必要なくなり、あまり地上に姿を現さない秘密めいた植物は、探して調べるのも一苦労です。

他にもいろんな謎を隠していそう……。

存在自体が驚きの、「光合成をやめた植物」たちの生活を紹介していただきます。